Azure Monitor はその名前の通り、Azure の監視ソリューションです。しかし、監視対象は Azure 上で構築したサーバーだけにとどまらず、オンプレミスを含む様々な環境上のサーバーやサービスなど、幅広く対応しています。Azure Monitor では Log Analytics にデータを取り込み、そのデータを元に分析および可視化し、自動対応を行うことができます。
本記事では、様々なシチュエーションでの活用術についてご紹介します。

Azure Monitor の監視対象

Azure Monitor でログ収集および監視ができる対象について、主要なものをご紹介します。

1.サーバー監視(Azure VM 、オンプレミスサーバーなど)

Azure Monitor で最初に思い浮かべるのが VM の監視になるかと思います。
Azure VM は設定画面から簡単に Azure Monitor によるサーバー監視が可能です。OSは、Windows と Linux の両方に対応しており、サーバのーパフォーマンス(CPU・メモリ・ディスク)の監視や、イベントログの収集、OS 上のサービス監視など、きめ細かい監視設定が可能です。

また、オンプレミスのサーバーでは AMA(Azure Monitor Agent)をインストールすることで、Azure 上でログ収集・監視が可能です。AMA をインストールできないサーバーの場合でも、AMA がインストールされたサーバーを経由して監視データを一括送信することができます。

2.ネットワーク機器等の監視

syslog 形式で出力されるネットワーク機器などのログは、Azure 上に rsyslog サーバーを立てることで収集可能です。
前述の Azure VM の監視を活用した方法で、Linux の Azure VM 上に AMA をインストールすることで、syslog 形式のログを Azure Monitor の Log Analytics 上に溜め込むという仕組みです。

3.WEB サービスの監視

最後は WEB サービスが正常に動作しているかの監視です。
こちらは Application Insights というサービスから監視を行い、Log Analytics に監視データを溜め込むという仕組みです。

代表的な利用方法は以下の2つです。

  • WEB サイトの URL や IP を指定の上、そのサイトに正常にアクセスできるか否かを監視する(外形監視)
  • WEB サイトのソースコードに Application Insights のコードを挿入し、処理が正常終了するか否かを監視する

まとめ

いかがでしたでしょうか。Azure Monitor で監視できる項目の代表例をご紹介しましたが、これら以外にも Azure Monitor は様々な種類の監視に対応しています。
また、カスタマイズを行うことで、包括的かつグラフィカルにシステムの状態を可視化可能です。

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