2021年8月より機能追加された Plus Addressing(以降、プラスアドレス)が2022年4月中旬~5月下旬の間に全テナントで既定で有効となる旨の発表がありました。
プラスアドレスとは、メールアドレスに「+」記号と任意の文字列を追加することで、ユーザーが独自に受信専用のサブアドレスを追加できる機能です。
【プラスアドレスの例】
元のメールアドレス: raibu-taro@livestyleweb.azurewebsites.net
プラスアドレス: raibu-taro+dm@livestyleweb.azurewebsites.net , raibu-taro+2nd@livestyleweb.azurewebsites.net …
便利な半面、ユーザーがサブアドレスを勝手に作れてしまうことを懸念される管理者様も多いかと思います。 また、プラスアドレスが有効になると、メールアドレスに元々 “+” が入っているアドレスには正常に配送されなくなるというデメリットもあります。
そこで今回は、テナント内で “+” が入っているアドレスの利用者の確認方法と、プラスアドレスの無効化方法をご紹介いたします。
”+” が入ったアドレスの利用者確認
※ Exchange Online PowerShell を実行できる端末が必要です。
① 管理者アカウントにて Exchange Online PowerShell に接続します。
Connect-ExchangeOnline
② コマンドを実行し ”+” が入ったアドレスの利用者を確認します。
Get-Mailbox -ResultSize Unlimited -Filter {EmailAddresses -Like "*+*"} | Select-Object DisplayName,PrimarySmtpAddress, @{Name="EmailAddresses";Expression={$_.EmailAddresses | Where-Object {$_ -clike "smtp*"}}} | Select-Object DisplayName, PrimarySMTPAddress, EmailAddresses | Sort-Object DisplayName | Format-List
③ 利用しているユーザーがリスト表示されます。
プラスアドレス機能を無効化する
※ Exchange Online PowerShell を実行できる端末が必要です。
① 管理者アカウントにて Exchange Online PowerShell に接続します。
Connect-ExchangeOnline
② コマンドを実行し現在の設定値を確認します。
Get-OrganizationConfig | select DisablePlusAddressInRecipients
③ 現在の設定値が表示されます。False = 有効、True = 無効
④ コマンドを実行しプラスアドレスを無効化します。
Set-OrganizationConfig -DisablePlusAddressInRecipients $true
⑤ True = 無効になっていることを確認します。